皆様どうも初めまして。TCG戯れようの会と申します。
普段はデュエパの動画を上げたり上げなかったりしてます。
今日は趣向を変えてこちらのサイトでデュエパのデッキ解説を
やっていきますので、ヨロシクどうぞ。
1.事の成り行き
それはある日のこと。 いつもの如くクソデュエパデッキを考えている時。 「あ〜、自分以外に争わせる武器商人ムーブがしてぇなあ〜〜」 そんなカスのトルネコ(あるいはアクアン)みたいなことをほざいている時。 1つのカードが発表された。 なんだこれ。 なんだこれ。 あまりにも武器商人ムーブにぴったりのパートナーが土から生えてきた。
同時に、心の中から不思議のダンジョン帰りのアクアンがとりどりの武器
(相手のカードを展開する札たち)をちらつかせながら と囁く。 次の瞬間、私の手には「それ」が握られていた。 「4c他人任せボルコン」がーーーー。 因みにアクアンは入っていません。
2.デッキ
プレイレベルは2〜2.5 この辺りは卓によって回し方を調節してください。 フルパワーで回すのだけがデュエパでは無いんです。
3.回し方
「なんか単色多くない?」
リストを見た時の第一声はコレだった。 しかし問題ない。
3t目に撃てるチャージャーとドロー札が合計10枚ある。
動きが詰まることは(おそらく)あまりない。
・・・はずだった。
なんか1色欠けながらゲームが進むのである。酷い時はザーディを埋める羽目になるのだ。 因みにマナ回収はコレ1枚。愚考である。 しかし悪い点ばかりではない。このデッキを回すにつれ、1つの気付きを発見した。
「なんか手札めっちゃ増えないか?」
その理由は明白で、初動のドロソや中マナ帯のカードがドローするので、やたらドロー力が高いのである。
彼である。
召喚すれば5マナでクリーチャーが2体並ぶ上に更地なら2ドロー、
プリン効果2回分が付いてくる。
もうね、アホである。バカである。
こんなん強すぎるのだ、ロコちゃん。 しかも自軍にまだ存在しないコストのクリーチャーを出せばドローとプリン効果を付けられる。
こんなん強すぎるのだ、ロコちゃん。
そんなこんなでハルカスがやたら強いので、なるべく5マナ到達時に召喚したい。
それこそクリメモ使ってでも。
そんじょそこらの就活生とは比にならないほど潤滑油として働いてくれるので、
とにかくさっさと召喚してしまおう。
しかもドリームボルメテウスのハイパーエナジーに使える。2体分も。
その点には構築時に気づいていたので、他にもヨビニオン要因を数枚採用している。
個人的には破壊されても帰ってくるヨビニオン・クローラーがお気に入り。
こうなれば後は簡単である。
豊富なリソースを使って相手にクリーチャーを
「出して」もらい、協力。
あるいは、敢えてヤバそうな相手からクリーチャーを
引きずり出してヘイト管理をすれば良い。 自分はただ「きっかけ」を与えれば良い。
とにかく誰かに争ってもらい、ゲーム終盤まで場をかき乱す。
至福の時である。
何故なら、自ずといかに相手がヤバイかの舌戦が始まるからである。
私はデュエマはもちろん、ボードゲーム特有の論戦が大好きなのである。
前に動画でアポデイを踏ませて以降、よりのめり込んだのだ。
そして残念ながら、デュエパはいつか終わってしまう。
それはわちゃわちゃしている間にマナを大量に揃えられ(あるいは揃え)、
大量展開による必殺ムーブで3人を放って終わるかもしれない。
はたまた、速攻によりいきなり誰か落とされ、
なし崩し的に最後の一人が決まるかもしれない。
これはもう仕方がないのである。
だからこそ、せめて全員の理想ムーブを見てから大団円で終わりたい。
たとえ負けても、胸を張って「楽しかった」と
言えるデュエパをしたい。
武器商人は、そんなささいな夢を叶えてくれるのかもしれない。
全てのプレイヤーに武器を売り渡す商人は、対立さえも生み出せる。
相手の願いを叶えるが如く、相手と親密なやり取りを交わす。
そう、相手の展開を助長するこれらで。 《ツクモ・スパーク》がひとたび離れれば(相手の)手札からあらゆるクリーチャーを戦場へ送り、
《リアルとデスの大逆転》は墓地に眠った(相手の)切り札を目覚めさせ、
《マトリクス》はまだ見ぬ山札のカードへと夢想を呼び起こす。
そうして場に切り札が並ぶうちに、対戦相手たちはある事実に気付く。
「山札が、薄い。」
そう、デュエマのあらゆるカードは、
山札を削る。 フェアリー・ライフでさえ山札を1枚削る。
デドダムやギャイは出ただけで山札を3枚削り、
《ドルツヴァイ・アステリオ》に至っては、
山札を6枚以上は破壊する。 勿論普段はリソースやテンポの方が
重要なので
毛ほども意識されないが、
とにかく山札を削るのである。
ならばフィニッシュ・ホールドは一つ。
そう、山札破壊である。 全てを出し尽くした相手はもはや
抜け殻となってしまう。
それは手札に限らず、山札も同様である。
特に2人に恩恵を与え、対立を与えて
共倒れになることを意識する。
そうして見いだした隙の糸。
ついに、B・W・Dが動き出す。
「シールドを、焼き尽くす。」
闘争を繰り返した相手の耐久は往々にして
脆くなってしまう。
そこに焼却持ちSA3打点が立つとどうなるのか?
そう、相手を破壊するのである。
実際はシノビや敗北回避蔓延るゲームなのでそう簡単には決まらないが、
相手は限られた手段での対抗を余儀なくされる。
とはいえ、相手の対抗手段をなんとしても枯らしたいものである。
そこで活躍するのが彼らである。
「全てのプレイヤーは手札を全て捨て、カードを5枚引く。」
そう、強制手札総替え(通称「マリガン」)である。
相手の手札にある手段を、叩き落としてやれば良いのである。
無論《ロスト・ソウル》を初めとした全ハンデスの方が逆転の芽を潰すことが出来る。
では何故、《ロスト・ソウル》系統ではなくこの2枚なのか。
「デッキ破壊の為である」
この2種は全員にカードを「無理やり」5枚引かせるため、自然に山札が5枚破壊される。
実は山札を一気に5枚も破壊させるカードはかなり貴重で、
デッキ破壊を狙うなら何度か使い回したいカードだったりする。
相手に存分に力を振るってもらいつつ、
隙が生じたら容赦なく息の根を止める。
勝つのならそんな冷酷な動きを狙いたい。
楽しむことを念頭に置く場合は、ひたすら
相手に展開してもらうとよりエキサイティングな
ゲームが楽しめるので、そこを意識してみると良いだろう。
つまりこのデッキのフィニッシュ・ホールドは
「展開の果てに狙うデッキ破壊」
「隙を見逃さないシールド焼却」 の2点となる。
5.採用カード
ここでは、このデッキで特にポイントとなるカードを紹介する。
《ドリーム・ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》
言わずと知れたこのデッキのパートナー。
場のコストが異なるクリーチャーから実質2マナを捻出する「ハイパーエナジー」により、
ヨビニオン軍団を出した次のターンにも投げやすい。
前述の使い方のほか、次のターンに勝ちそうな相手に向かって走っても強い。
焼却なので役割の遂行率も高い。
前述した理由から、マリガン札はデッキ破壊を取る場合、
積極的に使っていきたい。
サーチしたカードをはたき落としたり
単純に手札が多い相手にハンデスとして働くほか、
手札が少ないプレイヤーに友情コンボとして使い、
手札をプレゼントしても良い。
まさに強気をくじき弱気を助けるカードである。
タダでクリーチャーが2体並ぶ。
しかも確定でハイパーエナジー4マナ分になるのもとても良い。
このデッキのメインエンジン。
一度使ったり、マリガンで捨ててしまったカードを墓地から使うことが出来る上に、
除去とドローまでついてくる。
なんで????
強すぎるのだロコちゃん。
しかもシールドも増える。すごい。
「デュエキング2024」で初登場した新たなボルメテウス。
「全員のデッキトップ2枚を削る能力」と「各ターン、
クリーチャーが相手の墓地に送られるとドロー」し、呪文ならなんとそれを「使う」。
「各ターン」というあまりにもゆるゆるな誘発タイミングを持つため、
相手が適当に動いてもかなりドローできる。
因みに呪文はフェアリー・ライフを撃つだけでも強い。
しかも全員のデッキを2枚も削るため、デッキの戦略にも噛み合っている。
強すぎるのだロコちゃん。
相手取る場合、このクリーチャーには何の耐性も無いので、
見かけたら焼くぐらいの気概でいよう。
このカードとハルカス、ザーディでやたら手札を稼いでいきたい。
相手に展開させるカードは9枚採用している。中には《転生スイッチ》のような
自分の展開にも使えるカードもあるが、基本的には相手に使ってゲーム展開に拍車をかけるように使うと良い。
初動には3マナドロー4枚、チャージャー6枚の計10枚を採用している。
色マナもバラけているため
初動はつまずきやすいが、4tヨビニオンでテンポロスを補えるので初動はタイトではないと考えている。
各ターンに一度、ドラゴンの攻撃時にそいつと相手クリーチャーを戦わせる。
しかも、バトルに勝ったドラゴンをアンタップさせるため、夢の6点焼却が狙える。
決まれば大変なことになるのだロコちゃん。
ボルメテウスを早期着地させるための手段。 8マナで投げるのは強いことには強いが正直他の動きをしたいことが多かったため、入れ替え候補。
デッキ破壊戦略におけるフィニッシャー。
盤面によっては相手の山札を10枚以上削ることが出来るが、
同様に自分も激しく削れかねないので注意。
ちなみに《インフェルノ・ポータル》やバベルギヌスからも発射できる。
《ドルマゲドン・ビッグバン》も同じ理由で採用。
コントロールの義務教育。
某狩りのしっぽきってやくめでしょ的なサムシングを感じることもあるため、
可能なら何処にあるかを把握しておきたい。
《パクリオ》+《エメラル》を1枚で、しかもトリガーでこなすナイスなカード。
ブレスラやアポデイは勿論、シノビを盾に逃がしても面白い。
仕込ませたシールド・トリガーを自分から踏みに行く謎コンボもできる。
6.隠しキャラ(採用候補カード)
残りの4マナヨビニオン組。
マナ回収手段。
枚数重視で既に《ミスティック・クリエーション》が入っているが、もう少し器用なものが欲しい。
言わずとしれたスーパーデュエパカード。
だいたい3マナ以下で出てくる上に2ドローと2除去をしつつ2点与えることが出来る。
7.〆
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今回は相手に恩恵を与え続けるボルコンを紹介したが、いかがだったろうか。
今後もデュエパの記事を書きたいと思う所存なので、ご期待ください。
また、構築についてのご意見、ご質問をお気軽にコメントいただけると幸いです。
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