【趣味デッキ解説】強化から一年、現代のダイナモ戦術とは?【クローシスダイナモ】

オリジナル
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はじめに

 こんにちは、ハルユキです。

 今回は、私が趣味で使用している【クローシスダイナモ】(水闇火ダイナモ)を紹介します。

 初めての記事となるため至らぬ点もあるかと思いますが、よろしくお願いします。

ダイナモデッキとは

 【ダイナモ】とは、種族「ダイナモ」およびキーワード能力「ダイナモ」を有するクリーチャーを中心とした種族デッキです。「ダイナモ」能力を持つクリーチャーは他のクリーチャーがバトルする時または自身が攻撃できる時、自身をタップすることでそのパワーと能力を他のダイナモ1体に与えることができます。

 この能力を連鎖させることでパワーと能力を増大させ、《電脳鉄人センジュオー》で大量ブレイクを行うことでフィニッシュするのが定番の動きでした。

 しかし、《センジュオー》で5枚のシールドをブレイクするにはダイナモ最低4体に加えてダイレクトアタック要員まで必要であること、そもそもダイナモ持ちクリーチャー自体のスペックがお世辞にも高いとは言えないことから、デッキとして成立させるのも困難な状況が続いていました。
 この記事をお読みの皆様も、ダイナモと言えばもっぱら《ビックリ・イリュージョン》を用いた面白コンボに使われる種族という印象が大きいのではないでしょうか。

 その後は22EX1(デュエキングMAX2022)にて大量展開の補助となる《漂流大陸の復活》を獲得したものの、《超越男》を除いて闇文明のカードが存在しないダイナモでは有効活用することはできませんでした。

 ところが翌年、23EX2(デュエキングMAX2023)にて新規のダイナモが大量に登場。初動となる軽量クリーチャーに加え、既存のダイナモ・クリーチャーの下に墓地肥やし呪文が付いたツインパクトカードも数多く収録されました。

 これら新規カードの登場により《漂流大陸の復活》の利便性が大きく向上し、《センジュオー》に必要なダイナモ4体とダイレクトアタック要員を無理なく盤面に揃えることができるようになりました。

デッキリスト

デッキの動かし方

序盤

 《伝印る両手 スミスモンド》や《一なる伝印 イワシモンズ》をはじめとする軽量クリーチャーを展開し、余裕があれば攻撃しつつ「タップされた時」の能力を使ってリソースを稼いでいきます。

中盤

 《氷柱と炎弧の決断》や《ハンマ=ダンマ》でテンポを取りつつ、《センジュ・チューン》や《スクリーム・チャージャー》で《漂流大陸の復活》を手札に引き込みながら墓地を肥やします。

終盤

 墓地が十分溜まったら、いよいよ《漂流大陸の復活》を唱えます。墓地のダイナモ・クリーチャーを大量蘇生し、《早食王のリンパオ》でスピードアタッカーを付与しながら「ダイナモ」能力を連鎖させ、最後に《センジュオー》に繋いで攻撃。一気にシールドを割り切り、横のクリーチャーでダイレクトアタックします。

採用カード解説

 《伝印る両手 スミスモンド》×4

 初動その1。タップするたびに手札交換ができます。2コストにしてはパワーも高めなので、殴り返しも比較的されにくいです。

 《一なる伝印 イワシモンズ》×4

 初動その2。タップするたびにドローできます。《スミスモンド》も同様ですが、ダイナモで能力を与えたクリーチャーがさらにダイナモ能力を使うと、そのたびにタップした時の能力が使用できます。

 《氷柱と炎弧の決断》×4

 パーフェクトの名に違わぬ万能呪文です。基本的には手札交換用として使いますが、時間稼ぎのために攻撃ブロック不可を使うことも多々あります。デッキ内にツインパクトカードが多いため、簡単にS・トリガーになることも使いやすいポイントです。

 《早食王のリンパオ/ライク・ア・ローリング・ストーム》×4

 色マナ兼スピードアタッカー付与要員、兼墓地肥やし要員です。《漂流大陸の復活》で展開したダイナモ・クリーチャーに《リンパオ》のスピードアタッカーを付与していくことでダイナモ能力が連鎖します。墓地の《リンパオ》の数だけダイレクトアタックに使えるクリーチャーが増えるので、優先的に墓地に落としましょう。

 《大鉄漢シルバスターズ/スクリーム・チャージャー》×4

 色マナ兼墓地肥やし要員です。墓地に落ちた《漂流大陸の復活》を拾える唯一のカードですが、多色である点がやや重いので、他にルーターがある場合は墓地に落とすことをお勧めします。また呪文面は単色ですが、チャージャーでマナに置く際はタップして置かれるので注意してください。

 《ハンマ=ダンマ》×4

 トリガー兼メタ除去要員、兼墓地肥やし要員です。3ターン目に墓地肥やし呪文を使えていれば、4ターン目に素出しで4~5コストのクリーチャーを除去できます。デッキとも嚙み合っており、癖がなく扱いやすいカードです。

 《電脳鉄人センジュオー/センジュ・チューン》×4

 ルーター呪文を内蔵しツインパクトとなって帰ってきた、ダイナモデッキのフィニッシャーです。上面の《センジュオー》は相手プレイヤーを攻撃時にブロックされなければ、「ダイナモ」能力でタップしたクリーチャー1体につき1つ、追加でシールドをブレイクできます。素でアンブロッカブルを持つため、ブロッカーに阻まれることもありません。

 下面の《センジュ・チューン》は手札の枚数だけ墓地を肥やせる珍しいルーター呪文であり、基本的には4~5枚の墓地を肥やすことができます。次ターンの動きに繋がる質のいい墓地肥やし手段となるほか、S・トリガーを活かして相手ターン中に唱えることで、後述の《バイケン》でカウンターすることができます。

 《漂流大陸の復活》×4

 《センジュオー》の能力を使用するために必要な、ダイナモ・クリーチャーの頭数を揃えるためのカードです。墓地に溜めたダイナモたちを一気に戦場へと解き放ち、勝負を決めに行きます。豪快な蘇生効果は相手にも適用されてしまいますが、相手の墓地からクリーチャーが出ることは九割九分ないので気にする必要はありません。

 《力持ちのジェロン/ガードグリップ》×3

 初動その3。《スミスモンド》や《イワシモンズ》と比べて優先度が低いことや多色枚数の兼ね合いから3投にしています。下面は引ける枚数は少ないものの手札を減らさず山札を掘れるカードではあるので、残った1マナでついでに唱えることが多々あります。

 《超越男》×2

 23EX2にて初めてイラストが付いた、実はダイナモを持っているクリーチャー。他にはない器用な動きができるので採用していますが、5色カードなので枚数は控えめの2枚。自前で3種類の踏み倒し手段を持っており相手ターン中に簡単に出てきますが、ブロッカー等の相手の攻撃を止められる能力は持っていません。また、ロスト・プリズム(下記参照)は忘れやすい能力なので注意してください。

 ロスト・プリズム:このクリーチャーが出た時、自分の山札の上から1枚目を表向きにしてもよい。それが多色カードであれば、手札に加える。

 《百万超邪 クロスファイア》×2

 墓地ソースデッキのサブフィニッシャーと言えばこの人。0マナで出せるダイレクトアタック要員として使えるほか、パワーアタッカー+1000000を活かして盤面を取ることもできます。《漂流大陸の復活》を使う前に出さないと、墓地が消えて出せなくなってしまう点には注意です。

 《斬隠蒼頭龍バイケン》×1

 旧型マッドネス代表。トリガーで唱えた《氷柱と炎弧の決断》や《センジュ・チューン》で手札から捨てるかわりに出して、カウンターを仕掛けることができます。手札に抱えておける点がカウンター札としては優秀ですが、出せるかはシールドの内容に依存するため採用は1枚に抑えています。

採用候補

 《サイバー・B・フィッシュα》《暗黒鎧 ギガリンα》《無礼な刃 ラッシュα》

 《漂流大陸の復活》から蘇生できる、デッキと色が合うサバイバー3種類です。特に打点を増強できる《ラッシュα》と耐性を付与できる《フィッシュα》は、枠があれば採用したいカードとなっています。

 《自由の逆転撃》《深淵の逆転撃》《伝説の逆転撃》

 デッキと色が合う逆転撃3種類です。どれも受け札として汎用性が高いカードですが、メインの動きに関わらない点や攻撃を耐えたとしても《漂流大陸の復活》を唱えるマナが無ければ結局返せない点でややデッキとの噛み合いが悪いため、今回は採用していません。

 そのほか、王道編で登場した「ハイパー化」や「ハイパーエナジー」を持つクリーチャーとも相性は悪くないため、一考の余地はあると思われます。

おわりに

 23EX3(デュエキングMAX2023)の発売から一年。闇文明の力を得て墓地利用デッキへと変貌を遂げた【ダイナモ】は、直接の強化こそないものの戦略の幅が大きく広がったように感じます。基本的に安いカードのみで組めますので、興味のある方はぜひ組んだ感想などを聞かせてくださると嬉しいです。

 ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

    コメント一覧

    1. いいデッキですね!
      単純なワンショットを狙うデッキなのに受け札が多くて、もっと早いデッキにも有利が取れそうですね
      バイケンの枚数増やしませんか…?

      • コメントありがとうございます!
        受け札の枚数は意識して入れてるので嬉しいです。
        バイケンは…気持ち2枚くらい入れたいんですが、枠がちょっと厳しいですね…

    2. 投稿お疲れ様です。
      ルーターで一気に山を掘るのでパーツが探しやすい構築になっているのが良いですね
      5枚目の漂流大陸としてボウダンとか入れても面白そうですね

      • コメントありがとうございます!
        確かにコスト5以下が多いですし、ボウダンロウも面白そうですね!

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